私の推しチームは「前回優勝者さんチーム」MONDO、KUN、はつめの3人でした。名前の通り第3回CRカップは優勝。先週末行われた第4回大会でも上位に食い込むことができる実力があったチームだったのですが、結果は全体20チーム中の20位でした。個人的には結構応援していて、数日前からのスクリム=練習試合みたいなもの、も結構熱心見ていたので、この結果は率直にとても残念に感じています。この一連で感じたことをまとめたいなぁと思い、こっそり投稿しています。
第3回CRカップ優勝のハイライト
第4回 カスタム(練習試合)で無双
①前回大会で優勝したチームで、②3人みんなゲームは違えどプロゲーマーとして活動していた経験を持つ最強軍団で、③練習を重ねて更にコンビネーションを高めた このチームが練習カスタムで他のチームを圧倒してしまいました。強い人たちがめちゃくちゃ真剣に練習したんだから当然そうなります。
直前のキャラ制限。
本番2日前にMONDOにキャラ制限(2試合だけホライゾン、オクタン、ジブラルタル、パスファインダー使用可)がつきました。事前のカスタム練習において無双しちゃったために、運営からバランス調整が入ったのです。ファン目線全然あり得ないし、このせいで負けたとも思ってます。超納得いかない!なのですが、ここはちょっと引いた目線で捉えて自分の中で落とし所を見つけたいと思ってます。制限を食らってしまったMONDO自身はいいチャレンジとして捉えていたみたいで、その点はとても安心しました。
直前のバランス調整。他のスポーツと比べて今回の措置は「普通」のことなのか
ポイントはキャラ制限やルール改定そのものではなくて、直前の改定で調整する時間がなかったことで、結論は、特別なことではないです。例えばモータースポーツの世界では規定より短い期間でルールを変更したことがあったようです。(実例を調べるのが難しい…)
今回のキャラ制限の目的は何だったのか
これを引いた目線で考えると、大会としてよりcompetitiveで面白いものにしたかったということだけ、だと思っています。
その視線で見れば他のスポーツでは全然普通のことで、Top Leagueにおいても、大会規定やフォーマットは各チームの動向や先シーズンの結果を見ながら毎シーズン改定がされています。どのスポーツのどんな大会においても、より面白い大会にするためにやるそれは特別なことではないです。
運営側として重要なのは、大会ルールの提示なり変更なりというのは、ある程度の時間を確保したうえで、参加者全員に対して、きちんとアナウンスをすること、なんだろうなと思いました。すごいあたりまえのことだよね。判断のタイミングは次回以降十分に改善する余地があるね。
そこはかとないアンフェアさ。当事者視点の心持ち。
ちょっと広く考えてみると、ラグビーではレフリーによって微妙に判定が違うことや、サッカーやNFLではホームの方が勝ちやすいこととか、お金を持っているチームの方が強いとかって普通にあるよね。そういう、見えにくいアンフェアさとか強いものいじめみたいなものが全体のゲームバランスを調整するためのルールになったりするのは、当事者にとっては納得しにくいことになってしまうだろうなと思います。
自分にとって、理不尽な環境でも全力を尽くして結果を残すのがプロスポーツ選手に求められること、与えられた環境で自分がコントロールできるところをコントロールするという荒木先生の言葉が刺さります。ただ、MONDOチームが直面した事象においては、舞台がプロの大会でもないのでなんともぶつけ先がなくて個人的には辛い。(賞金が出てるんだからプロと言ってもいいのかもしれないけどね、給料が発生するという意味で。)
ばちっとしたルールがあるスポーツの世界の方が、逆にアンフェアさを強く感じる瞬間であったり、理不尽さを感じて辛い気持ちになることが多いのかもしれないとも思いました。会社員として働いてることを思い返せば、みんな打算的だしぬるっとよろしくやってることが多いような気がするな、良くも悪くも。
当人もファンもみんな傷付く、これ普通のこと。
KUNさんがファンに申し訳ないと言いながらその点において彼自身も傷付いているように感じたときに思ったのはこれもUniversalなこと。サンウルブズが死ぬほど負けた時期、本当に辛かった。応援しているからこそ、勝てないのが憎かったし、好きになれない時期もあった。ひどい試合の後は本当に傷心して帰ったし、なんのために安くないチケット代を払っているんだ、と思うこともありました。でもそれは、私が自分勝手にめちゃくちゃ好きで、すごく期待して応援して、そして結果に一喜一憂している、それだけ。
今回もおんなじ。KUNさんがファンを傷付けたわけではなく、ファンが勝手に傷ついているだけだと思っています。彼が申し訳ないと思うのはとても人間として健全でまともな思考回路の人間だけど、責任を感じる必要はないのかな、と。誰もファンのためにラグビーなりゲームをしているわけではなくて当人の自由選択の中でやっていることの結果がよかったり、悪かったりしているだけ。
感じる2つの危うさ
とにかく近い。これはesportsの良さでもあるんだと思うんだけど、プレーヤーがプレイしている最中の発言がほとんど聞けます。ラグビーってスタジアムに行っても何を選手が何を話しているのか分からないことがほとんどです。フィジカルなスポーツとesportsの大きな違いがここにあると思いました。配信をしながらプレーをしている張本人のしゃべていることがプレー画面を見ながら聞けるところ、すごく面白いと感じてますが一方で、プレーヤーに親近感を懐き、感情移入しやすくなるところに危うさを感じるのです。イライラしているのや喜びを爆発させているところを間近に感じられることで見ているファンも楽しい反面、落ちるときは落ちるよな、と。
それに輪をかけてみんな若い。これは私の偏見かもしれないけど、ゲームの世界競技をしている人も見ている人も10代〜20代後半までの人が多いんじゃないかな。きっと今回の大会が世界の殆どだと感じるファンの子やプレーヤーがいる気がして、そんなことないよ、と言ってあげたい。不感症になれと言っているわけじゃなくて、必要以上に深く傷付いている若者がいるのではと思うととても心配。冷たい言い方をすれば、これもあまたあるエンタメの1つでしかないし、また面白いものを作ってくれるから大丈夫。そして別の面白いこともたくさんあるのも事実だよ、と。
今回はラグビーには関係ないことでした!いやー落ち込んだよね!でもしゃーなし!
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