今回の記事では一旦スポーツとしてのラグビーを忘れて、文化としてのラグビーについて、特に今回は中でも「キャップ」について書きたいと思います。
キャップって何?
キャップとは、テストマッチ(国と国との真剣勝負、代表同士の試合)に出場した回数です。国の代表として1試合に1分でも出場すれば1キャップ、とカウントしています。キャップ数が多ければ多いほど国の代表として試合をした回数が多いということであり、つまり色々な意味でとても優秀な選手、という意味になります。日本代表の最多キャップ保持者は大野均(おおのひとし:通称きんちゃん)で現在98キャップ、また世界に目を向けると15年ワールドカップ後に引退したNZ代表キャプテン、リッチー・マコウが世界最多保持者で148キャップ…もう伝説すぎる!
どうして「キャップ」?
1870年代に初めてのテストマッチ(イングランド対スコットランド)が行われたころには、チームでお揃いのジャージー(ユニフォーム)が集められなかったそうです。チームメイトを識別するために、イングランドチームがみんなでキャップ(帽子)を被った、というのが始まりのようです。…出展がウィキなところがでこりん日記の緩さ笑
テストマッチが少ない時代には物理的なキャップがあったようですが、近年ではテストマッチへの出場数という概念が一般的な認識になっています。
ただ、この伝統が全くなくなったわけではありません。例えば日本では、初キャップをもらえた選手に対し、年に一度(物理的な)キャップの授与式を行っています。昨年度はイケメン選手で有名な松井選手が代表初キャップでもらってましたね。
ワールドカップと総キャップ数
最後に、少しスポーツとしてのラグビーの話をします。テストマッチを見ていると、各国代表の総キャップ数という言葉が出てきます。総キャップ数とは、試合にでる選手全員のキャップを足した数で、多ければ多いほどよいとされています。
というのも、キャップ=経験値という見方もできるからです。ワールドカップのような大きな大会では、通常のテストマッチ以上の緊張感やプレッシャーがあるそうです。そんな中でも最高のパフォーマンスを見せるためには経験が必要で、つまりはキャップが多い選手は活躍しやすい、ということになるのです。前日本代表監督のエディージョーンズさんも、ワールドカップで勝つためには、総キャップ数が550以上であるべき、と言っています。このように、国や選手のレベル感を知る上でもキャップ数はとても大事な指標になっています。
以上いかがでしょうか。キャップ数はプロフィールにもだいたい載ってるので、海外選手をさくっと知りたいときなんかは便利かも、この視点で選手についていろいろ調べてみると面白いかもしれません〜。
コメント