直前の記事に関連して、続けて書きたいことがあります。
「よわいはつよい」プロジェクト
よわいはつよいとは?
日本ラグビーフットボール選手会が主催している研究・啓蒙活動であり、目的は心の不調にオープンに向き合い、サポートや治療を受けることが当たり前になるようになる社会を目指すことです。公式ホームページにはラグビーだけでなく、様々なスポーツ選手の心に関するメッセージが見られますので、ぜひぜひチェックしてもらいたいです。
堀江選手のツイートが話題に。
またこのプロジェクトに関し、堀江選手のツイッターでの発信も大きな反響を生みました。やっぱりプロスポーツ選手といえども一人の人間、たくさんのプレッシャーや悩みに苛まれることは当然のことなんだなぁと改めてハッとさせられました。こちらは対談記事もまとめられているので、どちらもぜひぜひ読んでいただきたいです。
どうして重要なのか
2.4人に1人の割合で、何らかのメンタルヘルス不調を経験
よわいはつよいプロジェクトにおいてNCNP(国立精神・神経医療研究センター)からプレスリリースされ、日本時間2021年1月29日(金曜日)にInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに掲載された発表によると、
本調査に参加した選手では、2.4人に1人の割合で、何らかのメンタルヘルス不調を経験していました。10人に1人は、うつ・不安障害の疑いあるいは重度のうつ・不安障害が疑われる状態でした。希死念慮は、13人に1人に認められました。この結果は、海外で示されてきた知見と似通っていました。日本のアスリートであるラグビー選手において、海外アスリートや、一般人と同様にメンタルヘルス上の課題を経験している可能性があることを示しました。”
ラグビー選手におけるメンタルヘルスの実態~ジャパンラグビートップリーグ選手におけるメンタルフィットネス*1の調査からの報告~ https://www.ncnp.go.jp/topics/2021/20210204p.html
本当に体が強いから心も強いわけではない
CRカップの記事でも思いましたが、ルールが決まっている、結果が必ず明らかにでるスポーツの世界のほうがよっぽどやるせなく感じてしまうことが大いにあるんだろうなぁと思います。案外ぬるっとしているような会社員として働いている上でも、会社員としてやっぱり病んじゃうときはありますし、女性としてどう生きていくのかとか(子どもとキャリアをどうするのか)、理想とする自分と現状の自分のギャップに苦しんだり、いつだって真剣だからこそ悩みは尽きないんだろうなぁと思っています。
私は救われたからこそみんなにも救われてほしい
”心の不調にオープンに向き合い、サポートや治療を受けること”について最近体験し救われたことを書きます。20年6月ごろから会社の仕組みで、自分のレポートラインとは全く関係のない管理職の方=Mさんからサポートを受ける機会を貰いました。具体的に私が施しを受けたのは1時間/月、ZOOMで私の悩みをただただ聞いてもらう、ということ。すごく救われたのは最後の最後まで私の話を聞ききって、そんなの当たり前だよ、悩んで当然だよ、と共感してもらえたことです。同じ女性としてまた管理職として長年経験された方が共感してくださったことで、本当に随分と気が楽になったし、悩んでいることは悪いことではなくて、真剣に考えているからこそであって、その視点で言えばある意味健康で前向きなんだと励ましてもらうこともできました。本当にMさんはすんばらしくできた人です。ただ、想定外の苦しい発見は、実力がない今だから特別苦しいのではなくて、いつまで経ってもどんな立場でも悩むし苦しいんだよということ。理想の自分と現実の自分のギャップはいつまでも埋まらないし、その呪いからは開放されないと思うと、若干の絶望感はあります笑 しゃーなし。
最後に
私はたまたまこういうチャンスをもらえたのですが、すべての人がこのようなサポートを受けれるようになるといいなぁと思いました。会社員の私でもこんなに救われるわけで、もっと厳しい世界で競争を強いられているスポーツ選手のみなさんが適切なサポートを受けられるようになってほしいと思います。またスポーツ選手に対する思い込みや過剰な期待をかけず、サポートを受けたとしてそんなことは当たり前のことと、社会全体で理解を示すような素敵な日本になるといいなぁと思います。
ぜひとも#よわつよがいろんな方に届きますように!
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