トップリーグに夢中でスーパーラグビーまでチェックできないあなたへ、ニュージーランドのトップ選手であるダミアン・マッケンジー選手についてサクッと近況を知るための記事を作成しました!※この記事は2016年に投稿した記事を再編集したものです。
Damian Mckenzie/ダミアン・マッケンジーとはどんな選手?
プロフィール
- ポジション 10番 スタンドオフ&15番 フルバック
- 生まれ 1995年4月 (2021年時点で25歳)
- 身長/体重 177cm/78kg
- 所属チーム スーパーラグビー(Super Rugby) チーフス(Chiefs)
- キャップ オールブラックス25キャップ マオリ・オールブラックス4キャップ
どうして有名?
キックルーティーンの「笑顔」
キッカーとしても活躍している彼と言えば、キック前のプレマフォーマンスルーティーンの「笑顔」です。日本で有名なのは2015年に活躍した五郎丸選手の両手を胸の前で合わせる「五郎丸ポーズ」ですが、マッケンジー選手の場合はルーティーンの中に笑顔を入れています。笑うことで緊張がほぐれ、いいパフォーマンスが出るということなのですが、脈絡もなくにっこり笑顔になるので、ちょっとびっくりします笑
小さいのにすごい
彼がすごいのは、サイズに恵まれていないのに強豪ひしめくニュージーランド/オールブラックス代表に選抜されているということです。身長体重が177cm/78kgというのはワールドクラスのラグビー選手としては恵まれている体格ではありません。Youtubeのまとめ動画なんかを見ていると”Size is Nothing”とか”Size doesn’t matter”など体の大きさは彼の弱みではないということを評しているタイトルが目に付きます。小さいけれども当たり負けしない体幹と、そもそもなぜかタックルされないキレキレのステップと絶妙な空気感でするりするりと敵のディフェンスを抜けていく様は本当に爽快です。
Super Rugby/スーパーラグビーデビュー以降の動向
2015年~いきなり大活躍
デビュー翌年から、スーパーラグビーが選ぶ年間優秀選手に3年連続で選抜。あらゆる記録においてほぼTOP3に入ったことによる選手かと思います。とにかく大活躍の嵐。当然ニュージーランド代表/オールブラックスとしても選抜されています。特に2017年〜2018年については多くの試合で出場するだけでなくスタメンでの出場もあるほどの大活躍。同じポジションにボーデン・バレットがいる中で15番としての能力も遺憾なく発揮し、ニュージーランド代表/オールブラックスには欠かせない存在となっていました。
- 2015 スーパーラグビー(Super Rugby) デビュー。
- 2016 スーパーラグビー(Super Rugby) 優秀選手に選出。
- 2017 スーパーラグビー(Super Rugby) 優秀選手に選出。
- 2018 スーパーラグビー(Super Rugby) 優秀選手に選出。
- 2019 シーズン途中での怪我で途中離脱。
2019年~まさかの大怪我
2019年4月のスーパーラグビーの試合にて、まさかの膝前十字靭帯断裂、治療には8〜9ヶ月かかるレベルの大怪我を負ってしまいました。最悪だったのは怪我のタイミングで、2019年10月から開幕したラグビーワールドカップの直前だったということ。彼の起用を想定し、ボーデン・バレットが本職の10番、15番をマッケンジーが担うチームで直前まで調整していたにも関わらず、復帰が難しい大怪我でマッケンジー選手の出場は絶望的。結果、チームとしては、15番フルバックにボーデン・バレットを、空いた10番にリッチー・モウンガを入れて、ワールドカップ本戦に出場することとなりました。マッケンジーというスーパースターを失い、また直前で司令塔とされる10番が変わったことでいくら層が分厚いニュージーランドでもかなりの影響があったのではないかと想像します。2019年ラグビーワールドカップでニュージーランドが優勝できなかったのはダミアン・マッケンジーがいなかったためだという見解すらも。
2021年~怪我からの大復帰 ←今ここ
怪我から復帰したマッケンジーが止まりません。現在はスーパーラグビー10節中ちょうど真ん中の5節まで終わったところ。アタックのデータ(Stats/スタッツ)を見てみましたが、ほとんどで上位3位に食い込む結果。所属するChiefs/チーフスとしての戦績が2勝2敗で、負けもあるなかでこの数字を叩き出しているとなると、やっぱり異次元のパフォーマンスなんだと感じます。参照元;https://super.rugby/superrugby/competition-stats/
- トライ数 全体3位 (3トライ) (1位は4トライ)
- 得点数 全体3位(50点) (1位は57点)
- ボールキャリー回数 全体1位(43回) (2位は42回)
- ゲインメーター 全体4位(255m) (1位は324m)
- Defender Beaten 全体2位(19回) (1位は20回)
マッケンジーをもっと見たいあなたへ
All Blacks公式が1試合、ダミアン・マッケンジーだけを追いかけた動画をアップしています。Player’s Camという恐ろしい動画で、彼の一部始終を約1時間45分たっぷり堪能できます。ちょっとだけ見てみたのですが、この動画めっちゃ忙しいです笑 全体の流れを把握しながら、マッケンジーがどう動いているのかを見るのですが、どっちもいい感じで見るのが難しい笑 おすすめは1:34:00あたりマッケンジーがトライする流れが見られるのでそこだけ見ると面白いかなぁと。
最後に
ニュージーランドのスーパースター、マッケンジー選手の現在地でした。2019年は本当に残念でしたが、次の2023年でもまだ27歳。絶対にオールブラックスとして出場するでしょうし、本当に面白い選手でもあるのでこれからも継続して彼の活躍を追いかけたいと思います!
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