5歩くらい遅れてますが世紀の1戦 日本代表vsBritish Irish LionsのTV観戦記&選手別超個人的レビューをまとめてみました。
試合結果
ハイライト
前半:ペナルティで苦しむ
ペナルティ(前半だけで8個)でリズムを作れなかったのはとても残念…。1人になったときにチョークタックルで持ち上げられてたのは、ライオンズのチームとしての決め事として実行されていた感じがあります。日本代表の一人ひとりのフィジカル/フィットネスはもちろん、チームとしての連携が絶対的に必要。後半は逆にBILがペナルティを犯しているので攻め方は正解だったように思います。
後半:Fresh Legsの大活躍
ベンチスタートのリザーブの選手=Fresh Legsが大活躍。攻撃のテンポを上げながら、前半疲れさせたライオンズに食い込めたのは希望を感じる。後半の後半まで疲れない無限のフィットネスを持って仕掛けていく日本代表スタイル、最高にワクワクします。ただ、80分フル出場する選手も絶対に必要。体力の配分というかいつ、どう仕掛けるのかがとてもキーになるような。
素人目に見ると、後半から入ってきたSH9齋藤がめちゃくちゃ活躍して、前半のSH9茂野がイマイチ…という見方になりそうだけど、試合全体を見れば、茂野の前半があったからこそ、齋藤の後半が効いたと理解してほしい!!どちらも素晴らしい選手!!!
全般を通して:BADよりGOODが見えたのが嬉しい!
- アタック:可能性感じる!!日本スタイルを確立していってほしい!パスの回数がBILの倍以上。キックを使いつつも、ボールを持ち続けるラグビーに勝機あり?
- ディフェンス:気合と規律を感じた。特に前半は苦しかったけど、よく崩れず守った!えらい!
- セットピース:
- ラインアウト:課題あり。マイボールキャッチできないとアタックに繋がらない、キツい…
- スクラム:可能性感じる。負けるシーンもあったけど、絶対に強くなれる!!!
海外メディアの総評から抜粋。飛び出すディフェンスに対して1列後ろのアタックラインを作ってパスでゲインしていくスタイルは一目置かれるべき、のようなことが書いてある、はず。BILが151回に対して日本代表が269回のパスをしていたようです。ほぼ倍!!!
Many aspects of Japanese culture are often revered for their beauty and intricacy. Their handling in midfield needs to be added to that list. To see the Japanese back-line pass around the blitz defence is something to behold. Against the Lions, Japan completed 269 passes to the Lions’ 151 – that’s a big difference.
https://www.rugbyworld.com/lions-2021/six-things-we-learnt-about-rugby-in-june-2021-127264/amp?__twitter_impression=true
選手別レビュー!
14 松島幸太郎
この試合は何とも言っても松島選手が輝きすぎた。両チームで見ても飛び抜けたパフォーマンス。フランスでの経験でワンレベル上の選手に。個人技で何度もブレイクしていて、まさに世界屈指のウィング。感動!
20 姫野和樹
唯一のトライはこの人に。この最高に名誉の高い試合で後半から入ってトライを取っていく姫野選手はやっぱり「もっている」ラグビースターなんだなぁと思います。Super Rugby決勝戦から直行で20時間かけてスコットランドまでやってきた甲斐が絶対にあったね!
2 坂手淳史
コナー・マレーへのキックチャージ激アツ!何が素晴らしいって彼がそこまで長身の選手ではないということ。出る位置やタイミングで欧州でも指折りのSHのキックを無効化して「やったったな」です。また自陣でのラピースのジャッカルも坂手のサポート合ってこそ。こういう目立たないけどすごく意味のあるプレーができるところ、本当に素晴らしい~。
10田村優
タップキック最高に熱かった!トライには繋がらなかったけど完全に奇襲してやった。私も油断いていたので、リスタートの瞬間は鳥肌&「うおおおおおおお!」でご近所迷惑でした。
11&21 フィフィタ&タタフ
アイランダー若者2人組。フィジカルの強さで活躍できたのは素晴らしかったし、明るい未来を感じた!マジ日本に来てくれてありがとう!フィフィタは試合後のインタビュー、ずっとニコニコしててかわいかった、若いっすね。
1稲垣啓太
いつも通り素晴らしいプレー。印象的なのは試合後のインタビュー。質問にしっかり答えたうえで、短い文章でバチっと答えられる聡明さを感じました。内容も監督かよ?!と思うような客観的かつ試合全体を俯瞰した目線での振り返りで、捨てる言葉が1つもない素晴らしい受け答えでした。こんなスポーツ選手、他にはいないのでは。
BILの文化に触れて
お出迎え/ホスピタリティが素晴らしい。
日本代表が会場入りした際には、和太鼓の演奏でお出迎え。こちらの文化的背景をしっかり理解した上で、現地=スコットランドでその演出をする心意気が感動的。対戦相手に対するRespect は当然のこと、ライオンズに歴史と品格があることを、試合でないところでもしっかり見せつける力があることも感じました。
サンウルブズのウルビー君の演出、みんな分かってた~?
ライオンズが入場する際、ライオンズのマスコットであるBillくんをグラウンド際に置く、この文化。今回はBillくんがくちゃっとなりそうだったところに一瞬ヒヤっとしましたが無事着地してよかったです。実はこの演出、壮行試合のサンウルブズ戦で、サンウルブズもやっていたんですよ。ここまでしっかりコピーして送ってくれたサンウルブズってやっぱり最高!!!!(サンウルブズ魂笑)
コメント