フライデーナイターのためにまた会社を休みました。だって秩父宮にダン・カーターが来たんだもん!ということで、今回はダンカーターが先発したトップリーグ第3節 神戸製鋼対サントリーの観戦記です。
観客動員数17,000人!
関東近郊のラグビーファンが秩父宮に詰め掛けました。当日は指定席が売り切れ、最終の観客動員数は去年の同じカードに比べて+約7000人の17,000人。単純計算カーターが来ると7000人プラスで観客が増えます。バック・メインスタンドともにギッシリでした。練習のためにグラウンドに出てきただけで黄色い声が上がり、もうダンカーターの一挙手一投足にみんなが大注目でした。
思わぬフル出場もパフォーマンスは超一流
この日秩父宮に来ていた誰もが試合前から只ではないことを知っていました。でも彼はそれ以上でした。全てにおいて超一流。谷口さんの言葉で言うところの「究極の本物」です。
私が彼のプレーに感じたのは「余裕」です。トップリーグのデビュー戦とは思えないほど、彼の動きはゆったりとしているように感じました。なぜか周りの選手と違う時間軸で動いているようで、彼だけが別の世界でラグビーをしているような感じです。特にボールを持った時が顕著で、ラン・パス・キックの3択の中から何を選択するのかを判断するまでが長いというべきか、もしくは素人目には選択が現象になるまで分からないから、ボールを持っている時間が長く感じるのか、恐らく後者が正しいのですが、とにかく彼はゆったりしているのです。これは試合後のサントリーキャプテン流選手のコメントにも現れていました。このデビュー戦は4ヶ月&怪我明けの実戦で、ダンカーター自身は後半で交代だと思っていたようですが、結果80分のフル出場。36歳というラグビー選手としては若くないながらもそのパフォーマンスは一貫して素晴らしいものでした。
「素晴らしかった。常にオプションが2、3個あるので、こちらも(どう守るべきか)迷いました。身体を正面に向けてパスをする技術もそう(高い)ですし、ギャップがあればそこを走ってきました。実際に身体を当ててみても、そんな簡単には倒れない強さもある。先ほど監督が言った通り、全てにおいてレベルは高いなと思いました。
https://news.yahoo.co.jp/byline/mukaifumiya/20180915-00096923/
神も緊張する!?人間らしい一面も
ただそんな神にも人間らしい一面がありました。なんと最初のコンバージョンキックを外したのです。まさか外すなんて思ってなかった会場からは驚きの声が上がりました。試合後のインタビューではデビュー戦でいいところを見せようと緊張していたとのこと。人間らしくて好感度上がりましたわ!
「最初にキックはプレッシャーが大きかった。でも、いいスタートを切りたいというプレッシャーがあって思い通りにいかなかった。それで自信を無くす選手もいますが、経験上、次の仕事に集中しようとしました。後半はキックも入れられました。トライも取れて、うれしいですね。なかなかここまでトライが取れなかったですが、取れてうれしかったです。神戸に帰り、キック練習をしようと思います。まぁ、いつもしていますが」
https://news.yahoo.co.jp/byline/mukaifumiya/20180914-00096911/
ワラビーズの神 ギタウ投入 夢の共演が実現
この日の予想外はダンカーターの素晴らしさだけではありませんでした。オーストラリア代表キャップ数103 こちらも伝説のスタンドオフ マットギタウが前半20分という早い時間に投入されたのです。このダンカーター対マットギタウのマッチアップ、日本では2009年のニュージーランド対オーストラリア@国立競技場以来です。つまり当時のニュージーランド代表とオーストラリア代表の対決というわけなのです。2009年当時はまさかこの2人が日本のトップリーグで対戦するなんて誰も想像していなかっただろうなぁ。
試合の結果は?昨年チャンピオン サントリーに勝利!!!
ダンカーター様の活躍はもちろん、この日の神戸製鋼はこれまでの神戸製鋼ではありませんでした。前半はサンウルブズでも大活躍だったハッティングのトライアシスト、またサントリーから移籍した日和佐選手が大活躍で、16点差の快勝となりました。これでレッドカンファレンスの上位争いは一層分からなくなってきましたよ!
この日のMOMはもちろんダンカーター!
そして試合を締めくくるMVP=MOM, Man of the Matchの発表。やっぱりダンカーターでした。トップリーグデビュー戦で初得点し、初トライし、初MOMに選ばれちゃうという完璧な流れ。ニュージーランド・オールブラックスの伝説スタンドオフにふさわしいデビュー戦となりました!
おわりに
今年のトップリーグも本当に面白い!こんなに安くて楽しいエンターテイメントはないと、会社休んでまで来る価値のあるものだと改めて感じました!!!
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