RWC2019 JPNvSAF 夢の続きに生きたい

2019年ラグビーワールドカップ@日本
2019年ラグビーワールドカップ@日本

日本代表のワールドカップが終わりました。

 南アが強かった、これに尽きると思います。負けたらおしまいのノックアウトトーナメントを真面目に南アが戦ったら、こうなる、ということだと思います。優勝経験もある強豪国、アイルランドをほぼシャットダウンしたオールブラックスと互角に戦った相手です。やっぱり強かった。何をするにも1枚、もしくはそれ以上、上手でした。日本代表は全力を尽くして、負けました。最近、ワールドカップを通して感じたことをいろいろ書いていて、「どうしてあの時泣いちゃったんだろう」と考えながら感じたことをできるだけ言葉に変えているのですが、ふと、そんなもんに理由なんかねぇな、と思いました。勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。スポーツ観戦ってそういうもんなんだなぁ、と思います。

試合中

 80分を通して思っていたことは、やっぱり勝てない試合ってツラい、です。どんな結果になっても、最後まで日本代表を応援しようと思って臨んだのですが、やっぱり試合が進むにつれて、どんどん応援の声が小さく、少なくなっていきました。どうして応援できないんだろう、苦しいときこそ、応援しないといけないはずなのに、選手は最後まで頑張っているのに。なんだか自分の小ささを感じました。

試合終了

 応援できないくせに、やっぱり勝ってほしくて、どこかで大逆転劇があるんじゃないかと思っていたのですが、80分のホーンがなった瞬間にやっぱりだめだった、と思い知らされて、すごく悲しかったです。

 そのホーンは、日本代表のワールドカップが終わった瞬間、そのものでした。言葉がありませんでした。何か感想を、思っていることを声に出すことすら、終わりを認めるような気がして、とても「よく頑張った」なんて言える気分ではありませんでした。なんだか清々しいような顔をしている選手にも少し腹が立つような気持ちです。私はどうしたって勝って欲しかったんです。もっともっと、夢の続きが見たかった。

 それはこれまでの1ヶ月がとんでもなく楽しかったからこそ、と思います。試合前のワクワク感も、勝った後の嬉しさも、これまでに感じたことがないくらい心踊る体験をさせてもらいました。毎試合毎試合想像を超える日本代表に何度となく涙して、心震える瞬間をいくつも過ごしました。言葉を尽くしても表現できるものではないし、何度思い出しても何度でも涙がじんわりしてくる、誰もが味わえるものではない、特別な思いをさせてもらいました。

 黙り込んで何も言えない数分間を過ごした後、整列する彼らを見て、本当に本当に終わったんだと、じゃあ、彼らに何を伝えるべきなんだと考えると、もう「ありがとう」しかないなと思いました。個人的な繋がりのない相手に言う感謝って、ちょっと気持ち悪いというか、自分の寛容さというか、感謝を感じれる自分、いいでしょ?という自意識を押し付けているようであんまり言いたくないんですが、これ以外にないなと思っています。5試合目を見せてくれて、ここまで連れてきてくれて、次の世界を見せてくれて、こんなに楽しませてくれて、これほどの感動を与えてくれて、ありがとう。

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